お寺の新聞「瑞祥(ずいしょう)

 

年間数回(不定期)発行しています。話題が時期外れの場合はご容赦下さいませ、、、

平成31年4月21日(日)発行

ごあいさつ


 本日は立教(りっきょう)開宗会(かいしゅうえ)。日蓮宗は創立七六七年、そして妙典寺は四一七年を迎える運びとなりました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。また、四月八日はお釈迦さまの御降誕会。本堂中央にはお像を奉安しております。本日の法要でお焼香の際には、甘茶を注いでお祝いしましょう。



法華経第六章


 今回は法華経の第六章、授記品(じゅきほん)のお話です。

 授記とは記別(きべつ)を授けられる事。記別とは「将来、あなたは仏になる事ができます」という予言です。でもそこにはある種の条件があります。

 四月になり、新しい学校に進まれた方も多いでしょう。特に高校から先は義務教育ではありませんので、入学許可証を頂いたと思います。記別とは、いわば入学許可証のようなもの。でも仏になる事が出来るかどうか、つまり高校や大学で云えば卒業証書を手にする事が出来るかどうかは、あくまで本人の努力次第ということです。

 その条件とは、先ず第一に、「悟りを得たい」と思った時の心、これを発心(ほっしん)といいますが、その気持ちを持続する事。そしてもう一つは、怠けずに修行を続ける事です。この条件を満たせば必ず成仏、つまり仏に成ることができると説かれているのです。



仏の十号(じゅうごう)


 私たちは先に亡くなった方のことを「ほとけさま」と称しています。これを間違いだというのではありませんが、お経に説かれる「仏」には次のような意味があり、これを「仏の十号」と呼んでいます。

・如来(にょらい)→真理より来て人々を導く

・応供(おうぐ)→供養を受けるに値する

・正遍知(しょうへんち)→正しい悟りを得る

・明行足(みょうぎょうそく)→知と行を完全に備えた

・善逝(ぜんぜい)→悟りの彼岸に到達

・世間解(せけんげ)→世の中を熟知して救済する

・無上士(むじょうし)→この上ない最高の者

・調御丈夫(じょうごじょうぶ)→人々を調教する者

・天人師(てんにんし)→天の神と人々を導く者

・仏(ぶつ)→目覚めた者

・世尊(せそん)→世の中で最も尊い者



お釈迦さま


 これらを総称して私たちは「ほとけさま」つまり仏陀(ぶっだ)とお呼びしています。

 私たちが「お釈迦さま」と称している方は、二千五百年ほどの昔、インドのシャカ族の王子としてお生まれになったゴータマ・シッダールタ。この方が悟りを得て仏陀となられたことから、釈迦牟尼仏陀(しゃかむにぶっだ)。変じて釈迦牟尼仏、釈迦牟尼世尊、釈迦牟尼如来などとお呼びしています。



仏がおられる世界


 ご存知の通り、仏には、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)などがおられます。そしてそれぞれに世界があります。例えば阿弥陀如来は西方極楽浄土、薬師如来は東方瑠璃光(るりこう)浄土、毘盧遮那仏は蓮華蔵世界となります。

 そして重要なことは、お釈迦さまこそが、私たちが生活する世界、すなわち娑婆(しゃば)世界におられる仏さまだという事です。私たちの宗祖、日蓮聖人は、ご信者に宛てたお手紙の中で、「釈迦仏の本土は娑婆世界なり」(下山御消息)と、キッパリ述べておられます。

 私たちと同じ世界で仏陀となられ、そして私たちを導いて下さっておられるのは、唯一、お釈迦さまだけなのです。